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【吉川美南院】診療科別に考える犬猫さんのご飯〜病気や症状に合わせた食事のポイント〜

毎日食べるご飯は、栄養の摂取だけではなく、病気の予防や治療をサポートする重要な役割があります。

最近では様々なメーカーから多くのフードが販売されています。ドライ・ウェットだけではなく、粒の形や消化される時間、繊維の量など、それぞれ特徴があります。

「店員さんに勧められたから」「子犬・子猫の頃からこれだから」「商品パッケージの品種が同じだから」と、なんとなくご飯を選んでいませんか?

体質や病気によって適したご飯は異なります。

今回は診療科ごとの視点から、おすすめのフードについてご紹介します。

消化器科から見るごはん

下痢をしている時の食事

  • 繊維質の多いフード
  • 高消化性のフード
  • 低脂肪系のフード
  • 食物アレルギーを考慮したフード

などが適していますが、下痢の原因は多岐にわたります。病気によって推奨されるフードは異なりますので、必ず獣医師の指示に従うようにしましょう。

食欲や元気があり下痢も比較的軽度の場合は、いつものフードをふやかして与えることで水分補給にもなり、胃腸への負担を軽減できます。

便秘の時の食事

  • 繊維質の多いフード
  • 高消化性のフード

高齢の猫さんに多い便秘ですが、自力排便ができるかどうかで推奨されるフードが違います。

自力排便が可能であれば、腸の運動促進を期待して繊維質の多いフードが推奨されます。

自力排便が難しい場合は、高繊維のフードはうんちの量が多くなってしまうため推奨されません。その場合は、高消化性のフードが推奨されます。

嘔吐している時の食事

  • 低脂肪系のフード
  • 高消化性のフード
  • 食物アレルギーを考慮したフード

などが適していますが、嘔吐の原因も多岐にわたります。病気によって推奨されるフードは異なりますので、必ず獣医師の指示に従うようにしましょう。

また、嘔吐をしている動物さんに1番重要なのはごはんの回数です。

いつものフードでも、少量を頻回(1日3〜4回)に分けて給餌するようにしましょう。

フードの量は2、3日かけて徐々に元の量へ戻すようにしましょう。

泌尿器科から見るごはん

尿石症の食事

尿石症はおしっこのpHやミネラル量に気をつける必要があります。

尿石用の療法食が1番おすすめです。

市販の“下部尿路の健康に配慮”といったフードは、療法食よりミネラルの制限などがゆるく、うまくコントロールできない場合があるので注意が必要です。

また、おやつなどに煮干しや鰹節などを与えるのも控えましょう。

定期的な尿検査も非常に大切です。

腎臓病の食事

腎臓病の動物さんたちはタンパク質やリンの含有量に気をつける必要があります。

腎臓病の療法食が1番適していますが、どうしても食べてくれない場合はシニア用のフードも選択肢の1つです。

腎臓病の猫さんは特に、1種類を与え続けると飽きてしまうことがあります。食べてくれる療法食を複数見つけておくと安心です。

また、新鮮なお水をいつでも飲める環境にしましょう。ウェットフードの利用や、犬さんであればフードをふやかすことで水分摂取量を増やす作戦も有用です。

腎臓病のステージによっては療法食が適応でない場合もあります。必ず獣医師の指示に従うようにしましょう。

歯科から見るごはん

残念ながら一度ついてしまった歯石は食事だけで落とすことはできませんが、歯垢をつきにくくするご飯は販売されています。

歯科専用のフードは粒の大きさや繊維の構造を工夫し、噛むことで歯垢をつきにくくなるよう設計されています。

また、粒の小さいフードよりは大きいフード、ウェットフードよりはドライフードの方が歯垢・歯石はつきにくいとされています。

ただ、歯周病が進行して痛みのある場合はその限りではありませんので注意が必要です。

歯周病がある場合は、治療をしてからフードの変更をしましょう。

皮膚科から見るごはん

皮膚のかゆみがある動物さんは

  • 皮膚のバリア機能を向上させるフード
  • 食物アレルギーに考慮したフード

などがおすすめですが、かゆみの原因は多岐にわたります。必ず獣医師の指示に従うようにしましょう。

また、獣医師の指示で食物アレルギーに考慮したフードに切り替える場合は、基本的に指定されたフード以外のものを与えないようにすることが非常に重要です。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

市販のフードから療法食まで、種類が多く迷ってしまうこともあると思います。

愛犬、愛猫にどんなご飯があっているのか迷ったら、お気軽に当院までご相談ください。

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