
以前にホームデンタルケアの種類や歯ブラシの選び方などについてご紹介しました。
今回は、ご自宅でのデンタルケアの詳しい方法や、上手に続けるためのちょっとしたコツをご紹介します。
目次
デンタルケアを始める前にチェック!
デンタルケアはとても大切ですが、タイミングによっては控えた方が良いこともあります。
- 口臭が強い
- 歯茎が赤く腫れている・膿が出ている
- 歯石が重度に付着している
- 子犬や子猫さんで、乳歯がグラグラしている
- 抜歯や歯科処置の直後
- お口の中にできものがある
上記のような症状がある場合は、お口に痛みや炎症が起きている可能性があります。その状態で無理にデンタルケアを行うと、痛みや出血を助長させてしまったり、“デンタルケア=嫌なこと”と覚えてしまい、今後のケアが難しくなることもあります。
デンタルケアを初めて行う方や、なかなかうまくいかない方は一度受診し、お口の状態を確認してから始めることをおすすめします。
STEP1 口周りを触ることに慣れさせましょう
いきなりお口の中を触るのではなく、まずは口周りを触りましょう。
お名前や“お利口さん”“いい子だね”と声をかけながら行うことがポイントです。上手に触らせてくれたらご褒美をあげましょう!
STEP2 お口の中を触ってみましょう
口周りを触らせてくれるようになったら、今度はお口の中を指で触ってみましょう。まずは犬歯や切歯など触りやすい部分から。
慣れてきたら徐々に前臼歯、後臼歯と奥の歯も触ってみましょう。声かけやご褒美は継続しましょう!
STEP3 デンタルシートで歯を磨いてみましょう
STEP2までできるようになったら、次はデンタルシートでケアを開始してみましょう。
まずは手前の歯(犬歯や切歯)の表面から実施し、慣れてきたら奥の歯の表面を磨いてみましょう。
奥歯まで磨けるようになったら、次は歯の内側を磨いてみましょう。歯の内側はお口を開けさせる必要があります。やや難易度が上がる為、嫌がる場合は何日もかけて行うようにしましょう。声かけやご褒美も忘れずに!
STEP4 歯ブラシで歯を磨いてみましょう
ここまでできたらいよいよ最終ステップです。
その子に適した歯ブラシ(歯ブラシの選び方は『ホームデンタルケアについて』の記事を参考にしてみてください)で磨いていきます。
歯ブラシを使う前に、“力加減”と“角度”を確認しましょう。強い力で磨くと、歯や歯茎を傷つける恐れがあります。力加減の目安は、150〜200g程度が適切です。ご自宅のキッチンスケールなどを使って一度押してみると、具体的な力加減がイメージしやすくなります。

ブラシは歯と歯茎の境目に対して約45度の角度で当てるのがポイントです。

これまでと同様にまず犬歯や切歯など磨きやすい部位から始めましょう。歯の表面をうまく磨けるようになったら、歯の内側も磨いてみましょう。
デンタルケアを成功させるポイント
まずは飼い主さんがリラックス!
「よーし、歯磨きするぞ!」と気合が入りすぎていたり、焦ってしまったりすると、その緊張は動物さんにも伝わります。まずは飼い主さん自身がリラックスし、デンタルケアの時間を“スキンシップの時間”と考えて楽しむようにしましょう。
STEPは行ったり来たりしながら
初めは順調にステップアップしていても、“ブラシになった途端嫌がるようになった”などあるかと思います。そのような時は、一度前のステップに戻り、声かけやご褒美を与えながらゆっくり進めていきましょう。
どうしてもうまくいかない時は、他に原因がある場合があります。一度受診をしましょう。
歯の裏側を磨くコツ
切歯・犬歯の裏側を磨く時は、真正面から歯ブラシを入れると磨きやすいです。
臼歯の裏側を磨く時は、犬歯の後ろから対角線上に歯ブラシを入れるといいでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
デンタルケアは、一度に完璧を目指す必要はありません。大切なのは、“歯磨きは楽しい時間!”と感じてもらいながら少しずつ慣れていくことです。
焦らず、その子のペースに合わせて続けることで、毎日のデンタルケアが習慣となり、お口の健康を長く守ることにつながります。
また、口臭や歯茎の腫れ、歯磨きを極端に嫌がるなどの変化が見られた場合は、お口のトラブルが隠れている可能性があります。無理に続けず、一度当院へご相談ください。
ハグウェル動物総合病院 吉川美南院の体制
ハグウェル動物総合病院 吉川美南院では、健康診断を通年で実施しており、病気の早期発見・早期治療に力をいれています。
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