「最近、抱っこをすると嫌がるようになった」
「首を動かしたがらない」
「なんとなく元気がなく、じっとしている」
「横たわったまま動けない」
このような変化はありませんか?
犬さんの「頚部椎間板ヘルニア」は、首の部分にある椎間板が神経を圧迫することで、強い首の痛みや手足のふらつき、麻痺などを引き起こす病気です。
「椎間板ヘルニア」というと腰の病気をイメージされる方も多いと思いますが、実は首にも起こります。
今回は、飼い主さんに知っておいていただきたい「頚部椎間板ヘルニア」について、ご紹介します。
目次
頚部椎間板ヘルニアってどんな病気?
犬さんの背骨は、首から腰までたくさんの骨がつながってできています。
それぞれの骨の間には「椎間板」というクッションのような組織があります。
この椎間板が傷んだり、飛び出したりすると、背骨の中を通っている神経を圧迫することがあります。
首の部分でこのような状態が起こったものが、頚部椎間板ヘルニアです。
神経が圧迫されることで、首の痛みだけでなく、前足や後ろ足の動きにも影響が出ることがあります。
症状
頚部椎間板ヘルニアでは、次のような症状がみられることがあります。
- 首を動かしたがらない
- 下を向くのを嫌がる
- 上目遣いをすることが増えた
- 抱っこをすると痛がる
- 首や肩を触ると嫌がる
- 震えている
- いつもより動きたがらない
- 散歩に行きたがらない
- 歩き方がふらつく
- 前足や後ろ足がもつれる
- 立ち上がりにくそうにしている
- 症状が進むと、自力で歩けなくなる
特に、「首を痛がる」という症状は頚部椎間板ヘルニアでよくみられるサインです。
犬さんが首を痛がっているときは、
「どこが痛いのか確認しよう」
と首を何度も動かしたり、マッサージしたりするのは避けましょう。
また、激しい運動やジャンプ、階段の上り下りなども控えてください。
散歩についても、症状がある場合は無理に歩かせず、まずは動物病院へご相談ください。
特に、首輪を強く引っ張るような状況は避け、受診時もできるだけ首に負担をかけないようにしてあげましょう。
検査方法
まず飼い主さんから症状について詳しくお話を伺います。
その後、歩き方や姿勢、手足の動き、反射、痛みの有無などを確認する神経学的な検査を行います。
必要に応じて、レントゲン検査やCT、MRIなどの画像検査を行います。
特にMRIでは、脊髄や椎間板の状態を詳しく確認することができます。
症状が似ていても、椎間板ヘルニア以外の病気が原因となっていることがあります。
そのため、「首が痛そう」という症状だけで判断せず、必要な検査を行って原因を確認することが大切です。
治療方法
治療方法は、症状の程度によって異なります。
症状が比較的軽い場合には、安静にすることや痛みを抑える薬などによる治療を行います。
一方で、痛みが強い場合や神経症状が進行している場合には、手術によって神経への圧迫を取り除く治療が検討されることがあります。頸部椎間板ヘルニアの手術では、圧迫している場所や状態に応じて「ベントラルスロット」と呼ばれる方法などが選択されることがあります。
どの治療が適しているかは、症状や検査結果をもとに判断します。
こんな症状があれば早めに動物病院へ
特に次のような症状がある場合は、できるだけ早く動物病院を受診してください。
- 急に首を強く痛がる
- 抱っこをすると激しく痛がる
- 手足がふらつく
- 歩き方がおかしい
- 手足がもつれる
- 自分で立つことが難しい
- 急に歩けなくなった
首の痛みだけであっても、神経の病気が隠れている可能性があります。
まとめ
犬さんは痛みを我慢してしまうことがあります。
そのため、「鳴いていないから大丈夫」「食欲があるから問題ない」とは限りません。
「抱っこを嫌がるようになった」
「散歩に行きたがらない」
「首を動かさなくなった」
こうした小さな変化も、愛犬からの大切なサインかもしれません。
少しでも気になる症状がありましたら、無理に様子を見ずに動物病院へご相談ください。
ハグウェル動物総合病院 吉川美南院の体制
ハグウェル動物総合病院 吉川美南院では、健康診断を通年で実施しており、病気の早期発見・早期治療に力をいれています。
動物さんの小さな変化も気兼ねなくご相談ください。動物さんとご家族のみなさまが満足のいく治療方針をご提案させていただきます。
ご予約・ご相談はお気軽に!
LINE・お電話(048-940-0337)にて承ります♪

