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犬さん・猫さんの身体検査って何をしているの?家でできるの?
〜犬さん・猫さんの身体検査の内容をわかりやすく解説〜
犬さん猫さんが来院したときに行う「身体検査」について、どんなことをしているのか、何をチェックしているのかお家でも簡単にできることも含めて解説していきます。
身体検査の重要性
身体検査は、病気の早期発見や健康状態の把握に欠かせません。
症状がなくても、小さな変化に気づくことができるのが身体検査の大きな役割です。
犬さんや猫さんは言葉で不調を伝えられないため、
獣医師・飼い主さんの「視る・触る・聴く」チェックがとても重要になります。
身体検査でチェックする主なポイント
① 体重・体型(ボディコンディション)
体重の増減や、痩せすぎ・太りすぎがないかを確認します。
下の図のようなボディコンディションスコアというものがよく使われます。

肥満は関節や心臓の病気につながることもあります。同じ食事で同じ量を食べているのに体重が変動している場合はホルモンの病気や消化器の病気の可能性があるので家でも体重のチェックは定期的に行ってあげてください。家で体重のチェックをするときは動物さんを抱っこして一緒に体重計にのり、自分の体重を引いて体重を計算するのがやりやすいです。
特に生活環境が変わってないのに体重が10%(5kgの子ならば500g)以上変動しているようであれば必ず病院を受診することをおすすめします。
② 目・耳・口の中
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目:充血、濁り、目やに、涙やけ、眼の周囲の脱毛
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耳:汚れ、赤み、におい
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口:歯石、歯肉炎(歯茎が赤くないか・腫れてないか)、口臭
目が見えているか、瞬きができているか、顔回りを触られた時の反応がいつのもと同じか(嫌がるようになっていたり逆に反応がにぶくなったりしてないか)なども重要です。
特に歯のトラブルは見逃されやすいポイントですので口の中をみれるように無理のない程度に普段から触られることに慣らしてあげてください。
③ 心臓・肺の音
聴診器で心音・呼吸音を確認します。
心雑音や不整脈、呼吸の異常が早期に見つかることもあります。
家ではちゃんと寝れているか、寝ているときの呼吸が早くないか、寝ているときの呼吸の音(いびきなど)が普段と変わらないかみてあげてください。動物さんは鼻呼吸でしか寝ることができません。そのため鼻が詰まると苦しくて起きてしまいます。
④ リンパ節・お腹の触診
体表リンパ節という触知可能なリンパ節をチェックします。場所は以下の写真のような場所です。通常でも触れますが、慣れないと難しいです。腫れてくれば明らかに触れるようになることが多いのでマークのついているところに明らかに何か触れないかチェックしてあげてください。

また、内臓の大きさや痛み、しこりがないかをチェックします。家では慣れないと色々な臓器を触ることは難しいですが、明らかに硬いものが触れるなどの異常がないか普段から触りなれておくと異常に気付きやすいかもしれません。
⑤ 皮膚・被毛
脱毛、赤み、フケ、しこりの有無を確認します。痒みがあるかどうかは重要なサインですのでよくみてあげてください。
皮膚病やアレルギーの早期発見につながります。
動物さんの性格によっては無理やり触ることはおすすめできないこともありますので、無理のない範囲で行ってあげてください。
ご自宅で気づいたことは記録しておくと診断の近道になることもあります
家で身体検査をする際は、
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食欲や元気の変化
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便や尿の様子
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いつもと違う行動
など、気になることがあればぜひ写真や動画を撮影できれば記録してもらい、診察時に教えてください。些細なことでも、診断の大きなヒントになることがあります。
定期的な健康チェックをおすすめします
犬さん・猫さんは年齢の進行が早く、症状が出た時にはかなり進行している状態のことも多く、身体検査だけではわからないことも沢山あります。
年に1〜2回の健康診断(血液検査や超音波検査などの画像診断)+身体検査がおすすめです。
特に猫さんは触られることも嫌がり、症状も出にくく我慢強い子が多いので元気そうに見えていても健康診断をすることは非常に重要です。
「特に症状はないけど…」という時こそ、ぜひご検討ください。
健康診断や身体検査について不安なことがあれば、いつでもお気軽にスタッフまでお声がけください。大切な家族の健康を一緒に守っていきましょう。
