
犬さんの歯が欠けたり折れたりする“歯の破折”は実は珍しいトラブルではありません。
しかも、こうした歯のトラブルは症状が出にくく、気づくのが遅れてしまうことも少なくありません。
見た目では小さな欠けに見えても、歯の中の神経まで影響していることもあり、注意が必要です。
今回は、犬さんの歯の破折について、原因や注意すべきポイントをわかりやすくご紹介します。
目次
破折しやすい歯
犬さんたちが物を噛むのに使用している歯は、主に上顎の第4前臼歯、下顎の第1後臼歯と呼ばれる歯で、これらの歯は裂肉歯(れつにくし)呼ばれます。
破折を起こしやすい歯も裂肉歯になります。


破折を起こしやすいもの
破折を起こしてしまうものは、ずばり“硬いもの”です。
ペットショップやホームセンターなどには様々な硬さのおやつ、おもちゃが販売されています。
どのくらいの硬さであればいいのだろうと疑問に思う方も多いのではないでしょうか。
具体的には“手で曲げた際に形が変わらない、もしくはそのまま折れてしまう”ような硬さのものは与えないようにしましょう。
爪で押した際に爪痕が残る硬さのおやつやおもちゃであればより安心です。
症状
破折はなかなか症状が出にくく、発見が遅れてしまいがちです。
- 片方の歯でしか噛まない
- 硬いものを噛まない
- 口周りを触られることを嫌がる
- 歯磨きを嫌がるようになった
- 頬(眼の下)が腫れている
といった症状があれば、歯をチェックしてみましょう。
治療
抜歯、保存修復、歯内治療(抜髄根幹充填法)など、治療法は様々あります。
抜歯
抜歯は文字通り歯を抜いてしまう治療法です。歯の根っこに感染所見があり、グラグラしている(動揺)場合は抜歯が適応になります。
保存修復
歯に生じた亀裂などをレジンなどで修復し、歯を残す治療法です。
抜髄根幹充填法(ばつずいこんかんじゅうてんほう)
すでに機能していないと判断された歯の神経(歯髄)を除去し、詰め物をして歯を残す治療法です。
破折を見つけたら
破折は歯の救急疾患です。破折を見つけた場合はなるべく早く受診をしましょう。
歯の神経が露出してしまっている場合は、破折してからどのくらい経過しているのか、犬さんの年齢、歯周病の有無などを総合的に判断し、治療法を選択していきます。日数が経過してしまうと、治療法の選択肢が限られてきてしまうので注意が必要です。
まとめ
歯の破折は意外と気づきにくいトラブルの一つです。毎日のちょっとしたチェックが早期発見につながります。
気になることがあればお気軽にご相談ください。
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