【循環器診療】佐藤 貴紀
【担当科目】総合診療科・循環器科・栄養管理科
【循環器診療】森山 寛大
【担当科目】総合診療科・循環器科
目次
見逃しやすい初期サインと注意点
「心臓病は人間だけの病気」と思っていませんか? 実は犬さんや猫さんも心臓病にかかることがあり、とくに高齢になるにつれて発症リスクは高まります。けれど、動物さんたちは言葉を話せないため、心臓病がかなり進行するまで気づかれないことも珍しくありません。
私たち獣医師が日々診療する中で感じるのは、心臓病の初期サインは非常に見逃されやすいということ。今回は、飼い主さんにぜひ知っておいていただきたい「心臓病のサイン」と「早期受診のポイント」をご紹介します。
心臓病の初期サイン:こんな行動、見逃していませんか?
犬さんや猫さんの心臓病は、初期のうちは非常にあいまいな症状で始まることがあります。以下のような変化が見られたら、早めにご相談ください。
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咳をすることが増えた(とくに寝起きや興奮時)
- 寝ている時に、なんとなく呼吸が早い
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すぐに疲れる、散歩の途中で座りこむ
- 散歩に行きたがらない
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息が荒く、舌の色が紫っぽいときがある
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お腹が膨らんできた、体重が減ってきた
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最近なんとなく元気がない、動きが鈍くなった
- 突然倒れた、力が抜けたような状態になった
これらのサインは、心臓だけでなく他の病気でも見られることもあるため、正確な診断には検査が必要です。特に症状が出る前に見つけることが最も望ましいために、動物病院で心雑音があるかどうかを確認し、早期発見してあげてください。
なぜ早期発見が大切なの?
心臓病は早期であれば内科的治療(投薬や生活管理)で進行を抑えることが可能です。進行すると、肺水腫(肺に水がたまる状態)など命に関わる合併症を起こすこともあります。軽い症状のうちに気づき、治療を開始することで、快適な生活を長く維持することができます。
また、定期的な血液検査・レントゲン・心エコー検査などを含む健康診断で、症状が出る前に見つけられるケースもあります。
飼い主さんにできること
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咳、呼吸、活動量など「いつもと違う」変化に気づいていただくこと
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年1回以上の健康診断は行っていただくこと(とくに7歳以上は心臓チェックを含めて行いましょう)
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体調に不安があるときは、早めに動物病院に相談していただくこと
心臓は全身に血液を送る大切な臓器です。私たち獣医師と一緒に、愛犬・愛猫の「心」を守っていきましょう。
ハグウェル動物総合病院の体制
セカンドオピニオン設置
心臓病(循環器)症状に対して迅速な対応を行います。
必要な検査として血液検査、心エコー検査、レントゲン検査、心電図検査、血圧検査などを実施して、原因を特定し適切な治療を行います。
特に「咳」「呼吸促迫」「失神」などのケースでは、的確な診断が非常に重要です。また、投薬の時期などを間違えるとかえって悪化することや、外科手術へのタイミングなどを逃すと取り返しのつかないことになることもあります。早期発見をしながら、どのタイミングで、どの投薬が望ましいのか、循環器認定医としっかり相談し決定することをお勧めいたします。
また、専門診療の循環器科(佐藤 貴紀獣医師・森山 寛大獣医師)を設けているため、セカンドオピニオンの受け入れも行っております。
横浜市から川崎・大和エリアまで、地域の皆さまの“かかりつけ”として、安心の獣医療をお届けします。
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