
脾臓は血液を貯蔵したり、免疫細胞や血液細胞を作る役割を担っています。高齢になると脾臓に腫瘍ができることがありますが、無症状のことが多く、健康診断や突然の体調不良で見つかるケースが多いです。
今回は、犬さん猫さんの脾臓腫瘍について、症状や検査方法、治療などをまとめていきます。
脾臓腫瘍で多い症状
脾臓の腫瘍は無症状のことが多いですが、以下の症状が見られる時は要注意です。
・元気食欲の低下
・お腹が張っている
・貧血
・歯茎が白い
・呼吸が速い
・ふらっと倒れる
脾臓の腫瘍で注意が必要なのは脾臓が破裂することによる出血です。
脾臓腫瘍の分類
脾臓は免疫細胞や、血液細胞をつくる役割を担っているため、血管肉腫、リンパ腫、組織球性肉腫などそれらの細胞に関する悪性腫瘍が発生します。また、他の臓器にできた腫瘍が脾臓に転移する場合もあります。これらの腫瘍は破裂するまで症状が現れないことが多く、いつの間にか大きくなり、破裂して重篤な状態に陥っている危険性があります。
一方で、脾臓腫瘍が良性の場合もあります。よく見られる腫瘍として血腫、結節性過形成、脂肪腫などがあります。良性病変は悪性病変と比べて腫瘍が大きくなるスピードが遅く、他の臓器への転移もありませんが、悪性腫瘍と同様に大きくなり破裂する場合はあります。
検査方法
まず、レントゲン検査や超音波検査、CT検査を実施して脾臓の状態を確認します。画像検査で腫瘍のサイズや位置などはわかりますが、良性と悪性の区別まではできないため手術後の病理検査によって腫瘍を観察し診断を確定します。
治療方法
主な治療は脾臓摘出手術です。摘出した脾臓を病理検査に出すことで、良性と悪性の確定診断を行います。
仮に腫瘍が大きくなり、破裂してしまってショック状態に陥っている場合はショック症状を改善させることから始めることもあります。
悪性腫瘍の場合は、手術時に既にがん細胞が転移、周囲に浸潤している場合があるので、抗がん剤治療を実施することもあります。
まとめ
脾臓腫瘍は、定期的な健康診断により破裂する前に早期発見することが重要です。特に、シニア期(7歳以上)、大型犬、過去に腫瘍歴があるなどの犬さんは定期的な健康診断をおすすめしています。急にぐったりする様子がみられたらご自宅で様子を見ずに当院へご来院ください。
