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【獣医師監修】皮膚にできもの、そのままでは危険?皮膚腫瘍について

 

 

【専門診療】中津  院長

【担当科目】総合診療科・神経科・腫瘍科

 

犬猫さんの皮膚腫瘍について

動物病院で診察していると、「皮膚にしこりがある」「できものが急に大きくなった」というご相談は非常に多く見られます。犬さんや猫さんの皮膚は体の中でも腫瘍が最も発生しやすい臓器の一つです。実際、犬さんの腫瘍の約30〜40%は皮膚に発生すると報告されています。

皮膚にできる腫瘍は、見た目だけでは良性か悪性か判断できないことが多く、早期発見と正確な診断が非常に重要になります。本ブログでは、犬猫さんに発生する代表的な皮膚腫瘍について、原因、症状、診断、治療まで獣医師の視点で詳しく解説します。

皮膚腫瘍とは

皮膚腫瘍とは、皮膚を構成する細胞が異常増殖することで形成される「しこり」や「できもの」のことを指します。

皮膚は次のような多くの細胞で構成されています。

・表皮細胞

・毛包細胞

・皮脂腺細胞

・汗腺細胞

・免疫細胞(肥満細胞など)

・線維芽細胞

・脂肪細胞

そのため、さまざまな種類の腫瘍が発生します。

犬猫さんに多い皮膚腫瘍

肥満細胞腫(Mast Cell Tumor)

犬さんで最も多い皮膚悪性腫瘍です。いわゆるガンです。

特徴

・柔らかいしこり

・赤く腫れる

・大きさが変化する

・触ると急に腫れる

肥満細胞はヒスタミンなどの炎症物質を放出するため、触刺激で腫瘍が大きくなることがあります。また、初期段階では、全く区別も付かず、触ったりすることが悪影響を及びすこともあります。

好発犬種

・ボクサー

・パグ

・ボストンテリア

・レトリーバー

治療

・外科手術(第一選択)

・抗がん剤

・分子標的薬

・放射線治療

早期手術が最も重要です。

脂肪腫

犬さんで非常に多い良性腫瘍です。

特徴

・柔らかい

・皮膚の下でよく動く

・痛みがない

・ゆっくり大きくなる

中高齢犬に多く、特に肥満犬で多く見られます。

注意点

まれに「浸潤性脂肪腫」という筋肉に入り込むタイプがあります。

治療

・経過観察

・手術(巨大化した場合)や、関節などに悪影響を及ぼす場合。

皮脂腺腫

高齢犬に多い良性腫瘍です。

特徴

・カリフラワー状

・頭部や背中に多い

・表面が白っぽい

特に以下の犬種で多いです。

好発犬種

・プードル

・シーズー

・コッカー

・アレルギーなどにより皮膚炎が多い犬さんにも発生します。

通常は良性ですが、炎症や出血を起こすことがあります。

扁平上皮癌

猫に多い皮膚悪性腫瘍です。いわゆるガンです。

原因

紫外線との関連が強く報告されています。

好発部位

・耳先

・鼻

・まぶた

特に白い毛の猫で多いです。

症状

・潰瘍

・出血

・かさぶた

できものでないタイプもあり、ただの皮膚炎と区別がつかないこともあります。

治療

・外科切除

・放射線

・凍結療法など

早期発見が非常に重要です。

メラノーマ(悪性黒色腫)

メラニン細胞由来の腫瘍です。

犬さんでは口腔内が多いですが、皮膚にも発生します。

特徴

・黒い腫瘤

・急速に増大

・転移しやすい

治療

・外科手術

・免疫療法

・放射線

基底細胞腫

猫さんで比較的多い腫瘍です。

特徴

・丸い腫瘤

・毛のない表面

・ゆっくり成長

多くは良性です。

皮膚腫瘍の原因

皮膚腫瘍の原因は一つではなく、複数の要因が関係しています。

主な要因

  • 遺伝

    犬種による好発
  • 加齢

    腫瘍は高齢動物ほど増えます
  • 紫外線

    猫の扁平上皮癌
  • 慢性炎症
  • 免疫異常
  • 環境因子

完全に予防する方法は残念ながらありません。

飼い主様が気づく症状

次のような変化が見られた場合は注意が必要です。

・急にできたしこり

・急速に大きくなる

・赤くなる

・出血

・潰瘍

・形がいびつ

特に「1ヶ月で大きくなるしこり」は要注意です。

診断方法

針生検(細胞診)

最も重要な検査です。

細い針で細胞を採取し顕微鏡で確認します。

メリット

・麻酔不要

・短時間

・低侵襲

デメリット

・100%診断が付くわけではありません。なぜなら、ガン化している部位をさせるとも限らなかったり、採取できない可能性もあります。

組織検査

腫瘍の一部または全体を採取して病理検査を行います。

目的

・腫瘍の種類

・悪性度

・切除マージン

確定診断となります。

転移検査

悪性腫瘍の場合に行います。

・レントゲン検査

・超音波検査

・リンパ節検査

・CT検査

などを行います。

 

早期発見のポイント

自宅でのチェックがとても重要です。

チェック方法

・毎月体を触る

・ブラッシング時に確認

・新しいしこりを見つけたら記録

特に重要なのは「大きさの変化」です。

まとめ

犬猫さんの皮膚腫瘍は非常に多く、良性から悪性までさまざまです。

重要なポイントは次の3つです。

・皮膚のしこりは珍しくない

・見た目では良悪性は判断できない

・早期診断が最も重要です

「様子を見ましょう」と長期間放置されてしまうケースもありますが、皮膚腫瘍は細胞診という簡単な検査で診断のヒントが得られることが多い疾患です。

しこりを見つけたら、できるだけ早く動物病院で検査を受けることをおすすめします。

ハグウェル動物総合病院 横浜鶴ヶ峰院の体制

セカンドオピニオン設置

ハグウェル動物総合病院では、腫瘍疾患に直面した飼い主様と動物さんに、より良い選択をしていただけるよう セカンドオピニオン外来 (専門診療の腫瘍科、中津 央貴獣医師)を設けています。

腫瘍は種類や進行度によって治療方法が大きく異なり、外科手術・化学療法・放射線治療・緩和ケアなど多様な選択肢があります。そのため、診断や治療方針について複数の視点から検討することが大切です。

当院ではCTなどの高度画像診断を用い、腫瘍の性質や広がり、転移の有無を的確に把握したうえで、専門的な知見をもとに治療方針をご提案いたします。セカンドオピニオンを通じて、飼い主様が納得し、安心して治療に臨んでいただけることを第一に考えています。

横浜市から川崎・大和エリアまで、地域の皆さまの“かかりつけ”として、安心の獣医療をお届けします。

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