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【獣医師監修】犬さんの椎間板ヘルニアはどんな病気?

 

 

【専門診療】中津  院長

【担当科目】総合診療科・神経科・腫瘍科

 

 

犬さんの椎間板ヘルニアとは?

犬さんの椎間板ヘルニアとは、背骨(脊椎)の間にある「椎間板」というクッション構造が壊れ、その中身(髄核)が飛び出して神経(脊髄)を圧迫してしまう病気です。

主に背中や腰の痛み、足の麻痺、歩行困難などの症状を引き起こします。

椎間板の役割とヘルニアの発生メカニズム

椎間板は、脊椎と脊椎の間で衝撃を吸収する“クッション”のような存在です。

この椎間板の中心には「髄核(ずいかく)」というゼリー状の物質があり、その外側を「線維輪(せんいりん)」という硬い膜が包んでいます。

しかし、加齢や遺伝的な変性によって線維輪が脆くなると、内部の髄核や繊維輪が外に飛び出し、脊髄を圧迫します。これが「椎間板ヘルニア」なのです。

好発犬種と年齢

特に以下の犬種では発症しやすいことが知られています。

  • ダックスフンド(特にミニチュア)

  • フレンチブルドッグ

  • コーギー

  • シーズー

  • ペキニーズ

  • トイプードル(近年増加傾向)

発症年齢は、3〜8歳前後が多く、遺伝的に椎間板が早く老化する「軟骨異栄養性犬種」では特に注意が必要です。

症状の段階(グレード分類)

椎間板ヘルニアの症状は、脊髄への圧迫の程度によって以下のように分類されます。

グレード 症状の目安
軽度の痛み(吠えたり背中を丸める)
後ろ足のふらつき、歩行の不安定
自力で立てない、後肢麻痺
痛みの感覚が低下、排尿困難
深部痛覚の消失(最重度、緊急手術が必要)

症状が進行すると数時間〜数日で歩けなくなることもあり、早期発見・治療が非常に重要です。

診断方法

診察ではまず神経学的検査で障害部位を推測します。

その後、確定診断のために以下の画像検査を行います。

  • CT検査:骨や椎間板の突出の確認に有効

    • ミエログラフィー:造影剤を使って脊髄圧迫部位を可視化(MRIが使えない場合に実施)
  • MRI検査:脊髄や椎間板の軟部組織を詳細に評価できる(確定診断)

治療法

治療は症状の程度によって大きく2つに分かれます。

▶ 内科治療(軽度)

  • 安静(ケージレスト)

  • 鎮痛薬・消炎薬の投与

  • 神経保護剤・ビタミンB群

  • リハビリ(レーザー療法・温熱療法など)

※グレードⅠ〜Ⅱ程度であれば改善することも多いです。

▶ 外科治療(中〜重度)

  • 椎弓切除術や椎体スロット形成術などで、圧迫した椎間板を除去

  • 手術後は入院・リハビリによる神経回復をサポート

特に深部痛覚が失われた状態(グレードⅤ)では、48時間以内の手術が予後を大きく左右します。

日常での予防とケア

  • 段差・ジャンプを避ける

  • 適正体重を維持する(肥満は椎間板への負担増)

  • 定期的な運動で筋肉を維持

  • 背中を触ったときに「痛がる・震える」などの変化を見逃さない

特にダックスフンドなどでは、滑りやすい床や階段の昇降が発症のきっかけになることもあります。

まとめ

犬の椎間板ヘルニアは、早期発見と正確な診断が回復の鍵となる病気です。

「最近歩き方が変」「抱っこで痛がる」「急に立てなくなった」などの症状があれば、すぐに動物病院で診察を受けましょう。

専門医との連携によって、回復率を高めることができます。

ハグウェル動物総合病院 横浜鶴ヶ峰院の体制

セカンドオピニオン設置

神経症状に対して迅速な対応を行います。

必要な検査として神経学的検査(反応・歩様など)、血液検査、CT(脳構造評価)、(理想的には)脳波検査、CSF(髄液)検査、MRI検査を実施して、原因を特定し適切な治療を行います。

特に「けいれん」「発作」「失神」などのケースでは、的確な診断が非常に重要です。

また、専門診療の神経科(中津 央貴獣医師)を設けているため、セカンドオピニオン、さらには繰り返すけいれん発作など、治りが悪い症状の受け入れを行っております。

横浜市から川崎・大和エリアまで、地域の皆さまの“かかりつけ”として、安心の獣医療をお届けします。

 

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