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獣医師が解説する、安心のフード選びとは
横浜市・川崎市・大和市近隣にお住まいの飼い主様の皆様、こんにちは。
愛犬が突然下痢をしてしまうと、心配になりますよね。まずは動物病院での診察をおすすめしますが、「どんな食事を与えるべきか」はご家庭でも気になるポイントかと思います。
今回は、犬さんの下痢時におすすめする療法食の中から、安心して与えられるロイヤルカナンの療法食を解説いたします。
下痢と言っても、様々な下痢があるため、ロイヤルカナンからも3種類の療法食が出されています。下痢に対して適した療法食を見ていきましょう。
【療法食】消化器をサポートする食事
下痢をしているときには、消化しやすく、腸内環境を整えるフードを基本に、ロイヤルカナンでは消化器サポートシリーズとして展開しています。
そもそも「消化器」って何?
消化器とは、
▶「食べたものを体に取り込める形に分解して、必要な栄養を吸収する器官のこと」
を言います。
人間にも犬にもあり、口からお尻(肛門)までの長い一本の「消化の道」を作っています。
この通り道を「消化管(しょうかかん)」とも呼びます。
さらに、食べ物を消化するために手助けする臓器(肝臓やすい臓など)も「消化器」に含まれます。
ロイヤルカナン消化器サポートの食事について
食事の種類
- 消化器サポートドライ ノーマル
- 消化器サポートドライ 低脂肪
- 消化器サポート缶詰 低脂肪
- 消化器サポートドライ 高繊維
が出ております。わかりやすく表にまとめてみました。
消化器サポートの分類
項目 | 消化器サポート (ノーマル) |
消化器サポート (低脂肪) |
消化器サポート (高繊維) |
主な用途 | 消化器全般のサポート 急性・慢性下痢 |
脂肪制限が必要な 消化器疾患 |
繰り返す軟便・便秘 |
対象となる 症例 | ・急性下痢 ・慢性下痢 ・消化不良 |
・急性下痢 ・慢性下痢 ・膵炎 ・脂肪消化不良 ・高脂血症 |
・慢性下痢(大腸性) ・便秘 ・繰り返す軟便や不安定な便 ・繊維反応性腸症 |
特徴 | ・高消化性タンパク質 ・米使用 ・腸内細菌バランスサポート |
・超低脂肪設計(乾物5.5%程度) |
・高繊維設計(可溶性・不溶性繊維バランス) ・腸管の蠕動運動を促進 |
病態 | 体重減少が見られる 食事量を減らしたい |
特に膵炎 脂肪消化吸収不良 |
便の回数が多く、鮮血便が出る大腸性下痢、便秘 |
注意点 | 栄養バランスは整っているが、脂肪制限はされていない | 超低脂肪のため、活動量が高い犬はエネルギー不足に注意 | 繊維量が多いので、消化不良や栄養吸収不良に注意 |
代表的な 商品名(例) |
・ロイヤルカナン 消化器サポート 高繊維 ドライ |
下痢の状態に応じて、食事を変える必要があることがわかります。もちろん療法食であり、獣医師からの処方が必要なご飯となりますが、愛犬の下痢や軟便がどのようなご飯が必要なのか、少しでも参考になれば幸いです。今後もロイヤルカナン以外の療法食もアップしていきますね
ハグウェル動物総合病院 横浜鶴ヶ峰院からのお知らせ
当院においては栄養管理科(獣医師:佐藤貴紀)が設置されております。そして看護師全員がロイヤルカナンフードマイスターという資格を取得しておりますので、お気軽にご相談ください。
フードマイスター認定証
セカンドオピニオン設置
下痢の症状に対して迅速に対応し、必要な検査(便検査・血液検査・レントゲン・超音波・消化管造影検査・内視鏡検査など)を実施して、原因を特定し適切な治療を行います。
特に「急な下痢」「血便」「異物誤食が疑われる」などのケースでは、早期の処置が非常に重要です。
また、専門診療の消化器科(室 卓志獣医師)を設けているため、セカンドオピニオンや長期の下痢、さらには繰り返す消化器症状(嘔吐や下痢)など、治りが悪い症状の受け入れを行っております。
横浜市から川崎・大和エリアまで、地域の皆さまの“かかりつけ”として、安心の獣医療をお届けします。
予約方法
予約をお取りになられる際は、お電話(045-442-4370)かこちら(LINE予約)からお取りください。