猫のフィラリア症は、『あります』。
蚊を媒介して寄生虫(フィラリア)が体内に入り、肺や心臓に寄生する病気です。犬の病気として有名ですが、猫さんも感染することがあり、重篤な症状を引き起こすことが知られています。
猫さんのフィラリア症はどうやって感染するのでしょう?
感染経路はフィラリアに感染した犬や野生動物を蚊が吸血し、蚊の体内でフィラリアの幼虫(ミクロフィラリア)が成長します。その蚊が猫を刺すと、幼虫が猫の体内に侵入し、血流に乗って心臓や肺に移動するのです。そして猫の体内で成長し、肺動脈や心臓に寄生して病気を引き起こします。
猫さんのフィラリア症にはどんな症状が出るのでしょう?
猫のフィラリア症の症状は、感染後3ヶ月ほどで起こる第Ⅰ病期、そして成虫になり死滅した第Ⅱ病期、そして肺における変化による第Ⅲ病期によって変わるのです。また、何よりも突然死を引き起こしやすいという怖さもあるのです。
第Ⅰ病期(HARDの症状)
第Ⅱ、第Ⅲ病期に移行することにより、症状の重症度が増していきます。呼吸困難や咳、食欲不振、体重減少などの症状が見られます。悪化すると突然死を招くこともあるのです。
*猫のフィラリア症は、他の病気の症状と似ていたり、確定診断が難しいため、見逃されているケースが多いと考えられています。
感染地域と疫学調査
見逃されているケースが多いながらも、37都道府県において報告がなされています。地域によっては、猫の10頭に1頭がフィラリア幼虫に感染していたとの調査報告があります。さらには、約4割が室内飼いという報告からも、外にでないから大丈夫ということではありません。
予防が最も大切!
猫のフィラリア症は、治療が難しいため、予防が最も重要です。予防の種類には、様々ありますが、負担なく予防を広く行えるスポットタイプを当院ではおすすめしております。薬剤以外にも、できる限り予防は行いましょう。
- 予防薬(スポットタイプ)を毎月投与(ハグウェルではレボリューションプラスを推奨)詳細は次回のブログで。
- 室内飼いでも蚊対策(網戸・蚊取りグッズ)を徹底
- 定期的な健康診断で早期発見を心がける
まとめ
- 蚊を媒介して感染し、肺や心臓に寄生する病気
- 猫のフィラリア症は突然死を引き起こすことがある
- 全国各地でみられている(10頭に1頭が感染)4割が室内飼い
- 治療法が限られるため、予防が最も重要
猫をフィラリア症から守るために、毎月の予防薬と蚊対策を忘れずに行いましょう。